
今回は、地震対策についてです。
「オーパススタイルでは、地震に対してどう考えていますか?」よく聞かれる質問いただきますが、私たちが大事にしているのは、建てたときに強い家をつくることだけではありません。
地震がいつ来るかは分からない。だから、建てたときにつくった強さを、その先も保てる家にする。そこまで考えて地震対策だと考えています。
地震の話になると、「木造と鉄骨ならどちらが強いのか」「耐震等級はいくつなのか」と、一つの材料や数字で比較したくなります。
鉄骨は、素材として見れば木より強いです。ただ、住宅の規模で考えたとき、木造でも構造計算によって必要な強度を確保できるのであれば、木造という選択肢があります。
大切なのは、「木だから」「鉄だから」と単品で判断することではなく、その家に必要な強さが、成り立っているかどうかです。

オーパススタイルでは、地震対策を「掛け算」で考えています。
地盤、構造設計・構造計算、施工力、素材の耐久性、制振、維持管理。
一つだけ強くても、どこか一つが大きく欠けてしまえば、家全体として考えたときに地震対策の意味がなくなってしまうからです。
まずは地盤。
地盤が弱いからダメ、という話ではありません。弱ければ必要な改良をして、建物を支えられる状態にする。敷地の中でも、柔らかいところと硬いところが分かれる場合がありますし、液状化や盛土、切土など、建物の下で何が起きるのかも考える必要があります。
その上で構造計算を行い、オーパススタイルでは耐震等級3を基本的な水準として考えています。ただし、耐震等級3を取れば終わりではありません。
計算したものが、現場でその通りにつくられているか。ここもかなり大事です。
どれだけしっかり計算しても、釘やボルト、接合部などが想定通りに施工されていなければ、その強さは発揮できません。
そのため、第三者によるチェックも入れながら、決められた施工ができているかを確認しています。耐震性能は、計算する力だけではなく、計算したものを現場で再現する力まで含めて考える必要があります。
もう一つ大切なのが、耐久性です。
構造計算によって必要な強さを確保しても、雨水や結露で木材が腐ったり、シロアリの被害を受けたり、金物が錆びたりすれば、その強さを保てなくなります。
完成したときに強いだけではなく、その強さをその先もどう保っていくのか。オーパススタイルでは、そこまで含めて地震対策を考えています。

オーパススタイルでは、「緑の柱」を使用したハウスガードシステムを採用しています。
緑の柱は、それ自体が地震に対して家を強くする材料ではありません。構造計算によってつくった強さを、木の腐れなどによって失わせないために使っているものです。
さらに、雨水を入れない。入っても排出する。入った水分が乾く。こうした仕組みに加えて、建てたあとも点検によって状態を確認する。完成時の耐震性能だけではなく、それを長く保つところまで含めて耐久設計を考えています。

耐久性に加えて、制振も地震対策の一つです。
オーパススタイルでは、制振装置としてオイルダンパーを使っています。オイルダンパーは、揺れの運動エネルギーを熱に変えながら、建物の変形や接合部への負担を減らすものです。大きな揺れだけではなく、小さな揺れから作動するのも特徴です。
構造を強くして揺れに耐えるだけではなく、制振によって揺れをいなす。耐震と制振、それぞれに役割を持たせながら、家全体で地震に備えていきます。
地盤が揺れを受け止め、基礎が建物をつなぎ、構造が耐える。その強さを構造計算で確認し、計算通りにつくる。さらに、腐朽や劣化によって強さを失わせず、制振によって構造への負担を減らし、建てたあとも状態を確認していく。
地面の下から屋根の上まで、一本の理屈でつながっていること。オーパススタイルでは、そこまで含めて地震対策を行なっています。
耐震等級が高い、いい材料を使っている、制振装置が付いている。もちろん、どれも大切です。ただ、地震対策を見るなら、一番強いところだけを見るのではなく、弱い部分がないかを見る。
一つがゼロなら、全体もゼロになる。「地震対策は掛け算」というのは、そういう意味です。
建てた日に強いだけではなく、地震が来るその日まで、その強さを保てる家にする。それが、オーパススタイルが考える地震対策です。
今回の内容はVoicyでも詳しく話しています。気になる方は、ぜひ音声でも聞いてみてください。

2006年入社から家づくり一筋。資産活用の視点と注文住宅営業で300件以上の経験を活かし、不安や迷いに寄り添う“家づくりのパートナー”。性能や素材を総合的に考え、「どんな暮らしをしたいか」を一緒に描き、最適な提案を行う。VoicyやYouTubeでも発信中。