
今回は、「夏の湿気とエアコンの除湿」についてです。
今年の夏、何と戦っているか。それは「湿気」です。
夏が変わってきました。「危険です。外に出ないでください」と警告が来る。今までの住み方では、通用しなくなっています。

ここで、覚えてほしいのが、「潜熱」と「顕熱」です。
「顕熱」は、水分を含まない温度変化。「潜熱」は、水分を含んだ温度変化です。
室温だけ下げても、この潜熱を考えないと、夏は快適になりません。25℃や26℃でも、湿度が高ければ、まとわりつく。これが嫌なんです。
この湿気を数字で見るのが、「絶対湿度」です。絶対湿度とは、1m³の空気の中に、何gの水分があるか。
15〜16g/m³になると、まとわりつく感じが気になってくる。目指したいのは、12〜14g/m³の真ん中、13g/m³です。
室温が27℃でも、絶対湿度が13g/m³なら、かなりさらっとします。

ただ、高性能住宅は、エアコンをつけると室温が早く下がります。設定温度に達すると、エアコンがサーモオフし、コンプレッサーが止まる。
エアコンから風が出ていても、中が止まっていれば、除湿はできません。
さらに日没後や朝方は、外気温が下がるため、エアコンの動きも弱くなる。サーモオフしていなくても、除湿が追いつかないことがあるんです。
温度は下がっているのに、湿気が残る。これをどうにかしないといけません。
だからこれからは、冷房と除湿を切り分けて考える必要があります。
除湿機を使う方法もある。再熱除湿を搭載したエアコンを使う方法もある。
再熱除湿なら、除湿で冷えた空気をもう一度暖めることで、室温を下げすぎずに湿気を取ってくれます。設計だけで潜熱を取り除けなくても、どう除湿するかは、僕ら作り手が考えるべきだと思っています。
真夏に窓を開ければ、湿気がなだれ込んできます。開けるなら、その覚悟で。空気を入れ替えたら閉める。今年の夏は、絶対湿度13g/m³を目指しましょう。
・夏の快適さは、室温だけでは決まらない
・湿気を数字で見る指標が絶対湿度
・目指したい絶対湿度は13g/m³前後
・高性能住宅では、除湿が追いつかないこともある
・冷房と除湿を切り分けて考える必要がある
今回の夏の湿気と除湿についても、Voicyで話しています。気になる方は、ぜひ音声でも聞いてみてください。

2006年入社から家づくり一筋。資産活用の視点と注文住宅営業で300件以上の経験を活かし、不安や迷いに寄り添う“家づくりのパートナー”。性能や素材を総合的に考え、「どんな暮らしをしたいか」を一緒に描き、最適な提案を行う。VoicyやYouTubeでも発信中。