
オーパススタイルが大切にする「0+」という考え方

今回は、オーパススタイルが家づくりで大切にしている「0+(ゼロプラス)」という考え方についてご紹介します。
家づくりでは、断熱や気密、耐震などの「性能をどこまで高めるか」が注目されがちです。もちろん、オーパススタイルでも性能はとても大切にしています。ただ、性能を高める目的は、性能値そのものを上げることではありません。
暑い、寒い、湿気、音、地震や劣化への不安、高すぎる光熱費、過剰なメンテナンスなど、暮らしを邪魔する「不快・不安・無駄」をできるだけ減らしていくこと。
これが、0+でいう「ゼロ」の考え方です。
ゼロという言葉から、何かが足りない状態をイメージするかもしれません。しかし、オーパススタイルが考えるゼロはそうではありません。
足りないものを補い、余計なものを削り、多すぎず少なすぎない、過不足のない状態に近づけること。それが、気持ちよく暮らすための土台だと考えています。
性能を高めても「プラス」にはならない
暑さや寒さなどの不快を減らし、限りなくゼロに近づけていく。性能は、そのために欠かせないものです。ただ、不快がなくなったからといって、それだけで「この家にしてよかった」と心が動くわけではありません。
暑くも寒くもなく、何の不満も感じない。いい意味で「何も感じない状態」に近づいていくのがゼロです。だから、オーパススタイルではゼロをゴールにはしていません。
その先にあるのが「プラス」です。
家に入ってくる光がきれいだったり、庭の木から季節を感じたり、無垢材の床で自然とくつろぎたくなったりする。
家族が自然と集まる場所ができたり、特別な用途はないのに、なぜか座りたくなる場所があったりする。
そうした、その家で暮らすことで「いい時間が増えること」が、オーパススタイルの考えるプラスです。
面積を大きくする、設備を増やす、オプションをたくさん付けるという意味ではありません。むしろ、無駄な面積や設備、装飾を減らしながら、その家でどんな時間を過ごしたいのかを考えていくことが大切です。
「何が欲しいか」から「何で心が動くか」へ

家づくりの打ち合わせでは、「食洗機が欲しい」「大きな収納が欲しい」「ガレージが欲しい」といった、物の名前で要望を伝えることが多くあります。
もちろん、それ自体が悪いわけではありません。
ただ、オーパススタイルでは、その一歩先まで考えます。
たとえば「食洗機が欲しい」という要望なら、なぜ欲しいのかを掘り下げていく。毎日の洗い物を減らしたい、家事の負担を軽くしたいという目的が見えてきます。
これを「身体の動詞」と表現しています。
さらにその先にあるのが「心の動詞」です。
何をすると心が動くのか。どんな場面で「いいな」と感じるのか。
帰宅した時にライトアップされた庭を見ると嬉しくなる。ガレージに入るたびに気分が上がる。家族が集まる場所で過ごしている時間が好きになる。
答えは家族によって違いますし、たくさん必要なわけでもありません。一つでも「この時間が好きだ」と思える場面が家の中にあると、それは設備のように簡単に価値がなくなるものではなく、暮らしの中に少しずつ愛着として蓄積されていきます。
年月とともに「プラス」が増える家へ

0+という考え方は、オーパススタイルが掲げる「時間に強い家」にもつながっています。
家を建てた瞬間だけ快適であればいいのではなく、年月が経った時にも不快や不安が大きくならないようにする。そして、その家で過ごした時間によって愛着や好きな場所が増えていく。
ゼロが年月とともにマイナスになっていくのではなく、暮らすほどプラスが積み重なっていく家を目指しています。
性能は、もちろん大切です。暑さや寒さを我慢しながら暮らす家では、そもそもの土台が整っているとは言えません。ただ、性能だけを突き詰めて終わるのではなく、その先にどんな時間をつくれるのかまで考える。
一生に一度の家づくり、長い時間を過ごす家だからこそ、もう少し欲張ってもいいのではないかと考えています。
家づくりの性能はゴールではない。「0+」で考える心地よい暮らし|まとめ
・性能は、暑さや寒さなどをゼロに近づけるために大切な土台
・「プラス」は、設備や面積を増やすことではなく、家で過ごす「いい時間」を増やすこと
・要望は「何が欲しいか」だけでなく、「何をしたいか」「何で心が動くか」まで考える
・年月とともに愛着や好きな時間が増えていくことが「時間に強い家」につながる
家づくりで何を優先すればいいのか迷った時は、「どんな不快や不安を減らしたいか」と、「その家でどんな時間を過ごしたいか」を分けて考えてみると、家に求めているものが少し見えやすくなります。
今回の「0+」についてはVoicyでも詳しく話しています。気になる方は、ぜひ音声でも聞いてみてください。



