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スタッフブログ

2025/10/6

住吉の長屋

こんにちは!オーパススタイルの廣瀬です。

 

今回は有名住宅である、「住吉の長屋」について紹介したいと思います。

日本の近代建築史において非常に重要な位置を占める建築作品です。

設計者は安藤忠雄(あんどう・ただお)。1976年に大阪市住吉区に建てられたこの住宅は、

彼の初期代表作として世界的にも知られています。

 

この建物は、木造住宅が立ち並ぶ密集市街地の中に建つ、鉄筋コンクリート造の狭小住宅です。

敷地は間口が約4.5メートル、奥行きが約14メートルという細長い形状。この限られた敷地の中に、コンクリート打放しの箱を三つ並べ、その中央を中庭(中間の外部空間)で分断するという大胆な構成を採用しました。

この中庭が「住吉の長屋」の最大の特徴です。なんと、リビングと寝室の間に屋外が挟まっており、雨の日も傘を差して移動しなければならない。

一見不便に思えるこの構成ですが、そこに「都市の中でも自然を感じながら暮らす」という豊かさを見出しました。建築材料は極めてシンプルで、コンクリート・ガラス・木が主体。内外ともに装飾を排除し、素材そのものの質感で空間を構成しています。打放しコンクリートの冷たさと、中庭からの光や風がもたらす自然の移ろいとが対比し、非常に詩的な空間体験を生み出しています。

 

この住宅は「不便さ」をデザインとして肯定した点でも革新的でした。機能性や快適性だけに頼るのではなく、人が空間とどう向き合い、自然とどう関係するかを問いかけています。

住宅設計に活かせる教訓も多くあります。

 

• 限られた敷地でも光や風を取り込む工夫をすること。
• 閉ざされた都市環境の中に、小さくても自然との接点を設けること。
• 材料や構成を極限までシンプルにして、本質的な空間体験を際立たせること。

 

これらは現代の住宅設計にも通じる普遍的なテーマです。

「住吉の長屋」は、単なる家ではなく、住まいとは何かという根源的な問いを形にした建築。

安藤忠雄が後に世界的建築家として評価される出発点となった、まさに“思想としての建築”です。

 

 

ウィキペディアより引用

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