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ボイシーコラム

小さな家とは?面積より「心地よい居場所」を考える家づくり|Voicy #384

 「小さな家」は、ただ狭くする話じゃない

家は大きくすれば、その分、お金もかかる。だったら必要以上に大きくせず、予算が浮いた分を、素材や断熱、庭、建具、家具、職人さんの手仕事に使う。小さくつくって、質を上げて、大きく暮らすことがわかる図解|愛知県注文住宅 オーパススタイル

今回は、「小さな家」の話です。
建築家・伊礼智さんの『「小さな家」70のレシピ』という本があります。家づくりを考えている方には、けっこう勧めています。

写真をペラペラ見て、「これ、なんかいいな」と思ったところを2度、3度見る。それだけでも、家づくりの見え方は変わると思います。

そして、今回お話しする「小さな家」は、ただ狭くする話じゃありません。
家は大きくすれば、その分、お金もかかる。だったら必要以上に大きくせず、予算が浮いた分を、素材や断熱、庭、建具、家具、職人さんの手仕事に使う。

小さくつくって、質を上げて、大きく暮らす。家の豊かさって坪数とか畳数より、「心地よい居場所の密度」だと考えています。

 

部屋を増やすより、居場所を増やす

LDKにある畳コーナー。窓からの景色を眺めながら作業がやお茶ができるよう造作カウンターを設置。フレキシブルに使える居場所を大切にした事例|愛知県注文住宅 オーパススタイル

大きなリビングが一つあるより、窓際のベンチや畳の一角、階段の途中、デッキや庭。性格の違う居場所が、家のあちこちにあるほうがいい。

また、一つの場所も、一つの用途だけにしない。
食事はダイニングだけ。和室はお客さんだけ。「だけ、だけ、だけ」でつくったら、場所がいくらあっても足りません。

土地も予算も無限ではないから、建具で仕切ったり、家具や段差を使ったりして、一つの場所を何通りにも使う。

広さも、何畳あるかだけじゃありません。視線も大事です。
対角線に視線が抜ける。家の奥まで目線が通る。その先に窓や庭が見える。同じ面積でも、感じる広さは変わります。

家を少し小さく建てれば土地にも余白ができて、その余白が庭になり、また一つ居場所ができる。土地いっぱいに家を建てればいい、という話でもないんですよね。

 

小さな家ほど、つくる側の設計が大事になる

ここでは、つくる側の話をします。
ただ小さくすればいい、というわけではありません。

普通の間取りをコピー機で80%にしたら、ただのミニチュアです。面積と一緒に素材や性能まで落としたり、部屋を細かくしてアリの巣みたいにするのも違う。

「一般的にはこの寸法です」を、何も疑わず使うのも違います。
普通は天井がこの高さ。普通は部屋がこの大きさ。僕らの業界も、そういうものだと思って使ってしまうことがあるんです。

この家、この場所には、何がちょうどいいのか。そこは、つくる側がちゃんと考えなくちゃいけない。
家具も建具も照明も、後からじゃなく、最初から家と一緒に考える。だから、間取りはテトリスのようにはできないんです。

 

家に少し合わせながら「住みこなす」

 

そして最後は、住む側の「住みこなす力」。
建具を開けたり閉めたり、季節で居場所を変えたり、一つの場所を使い回したり。全部を家に解決してもらうんじゃなく、住む側もちょっと工夫する。

僕はよく、「家に合わせましょう」と言っています。
この先の暮らしを、家を建てる時点で全部想像できるわけないんですよ。

だから、家に少し合わせながら住みこなしていく。その気持ちがあると、豊かに暮らせると思います。

 

小さな家とは?面積より「心地よい居場所」を考える家づくり|まとめ

・ただ狭くして、安くつくる話ではない
・面積より、心地よい居場所をどうつくるかを考える
・一つの場所を何通りにも使えるようにする
・広さは畳数だけでなく、視線の抜け方でも変わる
・小さな家ほど、つくる側の設計と住む側の「住みこなす力」が大事になる

小さな家は、単なる狭い家じゃありません。限られた中で、どう心地よく暮らすか。そこを考える家づくりです。
今回の内容はVoicyでも話しています。気になる方は、ぜひ音声でも聞いてみてください。

Author Profile

渡邉 尚哉
渡邉 尚哉
オーパススタイル株式会社

2006年入社から家づくり一筋。資産活用の視点と注文住宅営業で300件以上の経験を活かし、不安や迷いに寄り添う“家づくりのパートナー”。性能や素材を総合的に考え、「どんな暮らしをしたいか」を一緒に描き、最適な提案を行う。VoicyやYouTubeでも発信中。

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