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天井高は2400mmじゃなきゃいけない?設計士が語る「低い天井」の魅力と空間のメリハリ|Voicy #37・#38

天井高に高低差をつけたメリハリのあるLDK

天井高は2400mmが当たり前?——設計士と一緒に考えてみた

今回のVoicyは、前回に引き続き設計士を交えての放送です。テーマは「天井高」。家づくりを考えているとき、「天井は高い方がいい」となんとなく感じている方も多いのではないでしょうか。でも、それって本当でしょうか?
設計士の視点から、天井高にまつわる話をお届けします。

 

2400mmは「誰かが決めた最高の高さ」ではない

「天井高といえば2400mm(2m40cm)」というイメージ、ありますよね。住宅展示場に行っても、カタログを見ても、2400という数字はどこにでも出てきます。ところが、この高さには意外な理由があります。

実は、石膏ボードという内装用の建材のサイズが関係 しているんです。

石膏ボードには「3×8(サンパチ)」と呼ばれる規格があり、サイズは910mm×2420mm。このボードを天井高2400mmの壁にあてると、ほとんどカットする必要がなく、ぴったり使えます。「コスト的に無駄がない」「手間がかからない」という理由から、2400mmが業界の標準になっていった ——というのが説があるんです。
つまり、誰かが「2400mmが人間にとって最も快適な高さだ」と証明したわけではない。建材のサイズに合わせて、自然と定着してきた数字なんですね。

 

「高い天井=いい家」とは限らない

家づくりの場で「天井は高い方がいい」という話はよく出ます。2700mm(2m70cm)の天井高を売りにしているモデルハウスもあります。「開放感があって気持ちいい」——その感覚は正しいです。
ただ、世界的に名を知られた建築家たちの多くは、むしろ低い天井を好む傾向があります。ある著名な建築家は、2260mmを黄金比的な寸法として設計に取り入れていたほどです。その「低い天井の良さ」についてご紹介します。

 

天井高の基本は「2m25cmから15cm刻み」で考える

ダイニングの通常の天井高加えて、吹き抜けあるリビングやヌックのあるスペースなど、居場所がたくさんあるLDK

では、具体的に何センチがいいのか。
オーパススタイルの設計では、2m25cm(2250mm)をベースに、15cm刻みで高さを調整するという考え方をとっています。

– 2m10cm(2100mm):こもり感・落ち着きのある空間(建築基準法上の居室の最低高さ)
– 2m25cm(2250mm):ベースとなる落ち着いた高さ
– 2m40cm(2400mm):一般的な標準高さ
– 2m55cm(2550mm):開放感を出しつつ落ち着きも残す

どの高さが「正解」かではなく、部屋の使い方に合わせて強弱をつけていくイメージです。

 

天井が低いことで生まれる、3つのメリット

光熱費が抑えられる

天井が低いということは、部屋の容積が小さくなるということ。
冷暖房の効きがよくなり、ランニングコストの節約につながります。光熱費が年々上がっているいま、毎日の暮らしに関わることなので、これは地味に大きいポイントです。

 

階段が緩やかになる

2階建てを建てる場合、天井高が低いと階段の段数が減り、一段ずつの高さも小さくなります。
「たったそれだけで?」と思うかもしれませんが、1センチ変わるだけでも体感はかなり違います。見学した物件で「あの階段、ちょっときつかった」という印象が残ることがありますよね。緩やかな階段は、毎日の暮らしの中で見過ごせないことなんです。

 

プロポーションが整う

これは少し感覚的な話になりますが、設計士が「間延び」と呼ぶ状態があります。
天井が高くなりすぎると、窓や建具の位置とのバランスが崩れ、空間がなんとなくスッキリしない印象になることがある。
逆に天井が低いと、重心が下がって外観のプロポーションが整いやすい。平屋が2階建てよりスタイリッシュに見えることが多いのも、重心の低さと関係しています。
実は設計士は、図面を描く段階で「この空間10センチ間延びするな」と感じながら、寸法を微調整しています。そのくらい、プロポーションというのは繊細なものなんです。

 

低い天井は「圧迫感」ではなく「メリハリの素材」

ここで大事なポイントがあります。「低い天井の良さ」をお伝えしてきましたが、ずっと低い空間だけでまとめると、今度は圧迫感が出てきてしまいます。

低い天井が生きるのは、高い空間とのコントラストがあるとき。

たとえば、廊下やヌック(小さなこもりスペース)は天井を抑えめにして落ち着きをつくり、リビングや吹き抜けで高さを一気に解放する。その差があるからこそ、2700mmの開放感も、2100mmの心地よさも、両方がより鮮明に感じられる。
吹き抜けがダメなわけじゃない。高い天井が悪いわけでもない。「メリハリ」があるかどうかが、居心地のいい空間をつくるカギです。
私たちは最終的に「落ち着いて、そこにとどまりたくなる空間」を目指す。それが設計として大切にしていることのひとつです。

 

設計士が語る「低い天井」の魅力と空間のメリハリ まとめ

設計士が語る「低い天井」の魅力と空間のメリハリ まとめ

今回のテーマをひと言でまとめると、「天井は高ければいいわけじゃない」ということ。
2400mmという数字は、コストと建材の都合で定着してきた数字にすぎません。高い天井には解放感がある。一方、低い天井には落ち着き、省エネ効率、美しいプロポーションなど、知られていないメリットがたくさんあり、両方いいのです。
「なんとなく高い方がいい」と思っていた方にとって、少し見方が変わるきっかけになれば嬉しいです。

Author Profile

渡邉 尚哉
渡邉 尚哉
オーパススタイル株式会社

2006年入社から家づくり一筋。資産活用の視点と注文住宅営業で300件以上の経験を活かし、不安や迷いに寄り添う“家づくりのパートナー”。性能や素材を総合的に考え、「どんな暮らしをしたいか」を一緒に描き、最適な提案を行う。VoicyやYouTubeでも発信中。

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