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ボイシーコラム

重心の低い家とは?天井高・家具・照明までつながる設計の考え方|Voicy #383

重心を落とした美しく安定した平屋外観事例|愛知県注文住宅 オーパススタイル

「重心を低くする」って、どういうこと?

今回は、「重心を低くする」という話です。
オーパススタイルでは、設計で「重心」はよく使う言葉なんですが、そもそも「重心」って何のことでしょうか?

単純に、天井を低くする話ではありません。人の視線や暮らしの中心を、地面に近いところに持ってくる。
そうすると、倒れそうにない安定感や包まれている感じが出て、なんだか落ち着くんです。

もちろん、高い空間が悪いわけではありません。高い空間は、入った瞬間に「わあ!広い」と感じやすい。開放感もあるし、自由さもある。
でも家中ずっと高ければ、トイレでもお風呂でもずっとです。ちょっと落ち着かない。

一方で重心が低い空間は、じっとしていたくなる。「ここにいたい」という滞在につながりやすいんです。

 

天井高2m10cmだけでは「重心の低い家」にならない

重心が落とした家は、地面に近づいた安定感のある形|愛知県注文住宅 オーパススタイル

ただし、天井は低ければ低いほどいいわけでもありません。
僕らが天井高2m10cmを使うことがありますが、2m10cmだからいい、という話ではない。横に視線が抜けることなど、意味を持たせて成立させる必要があります。

さらに天井高を抑えると、階と階の高さも低くなって、家全体の高さも抑えられます。
すると外から見ても、にょろっと間延びせず、ぎゅっと地面に近づいた安定感のある形になる。
地面に置いた箱ではなく、地面から生えてきたような家。これも、重心の低さなんです。

 

視線・暮らし・光にも「重心」がある

畳リビングで床に近く座ったり、低いソファーを使ったりする「暮らしの重心」事例|愛知県注文住宅 オーパススタイル

重心は形だけではありません。
窓や家具をどこに置くか、どこに水平のラインを通すか。これは「視線の重心」。

畳リビングで床に近く座ったり、低いソファーを使ったりする。これは「暮らしの重心」です。
考えてみれば、床、ソファー、テーブル、窓の先に見える庭も、暮らしの主役は下の方にあるものが多い。

そして、「光の重心」もあります。
部屋全体をパーッと均一に明るくするのか。食卓のペンダントやソファーの横の灯り、壁に当たる柔らかい光で、人がいる場所を照らすのか。
照明の重心を下げると、部屋が「居場所」に変わるんです。

 

重心の低さは、いろいろなものを整えた結果

ただ広い、ただ高い、ただ明るい、ただ豪華。これは足し算でもできます。
でも重心の低さは、形、視線、家具、光まで、練って、練って、整えていかないと生まれません。

低さそのものではなく、そこに意図や制御がある。だから、なんかいいなと感じるんだと思います。
とはいえ、知ったからすぐできるものでもない。僕らもまだまだ、この重心の低い世界を追いかけています。

でも、この見方を知るだけでも、家の見え方は変わります。
外観、窓、家具、照明まで、「重心はどこにあるんだろう?」という目で見てみてください。

 

重心の低い家とは?|まとめ

・重心を低くするのは、単純に天井を低くすることではない
・高い空間には開放感があり、低い空間には「ここにいたい」と感じる良さがある
・天井高2m10cmも、それだけで成立するものではなく、横への視線の抜けなどが必要
・重心には、家の形だけでなく「視線」「暮らし」「光」もある
・重心の低さは、形や家具、照明まで練って整えた結果として生まれる

今回の内容は、Voicyでも詳しく話しています。気になる方は、ぜひ音声でも聞いてみてください。

Author Profile

渡邉 尚哉
渡邉 尚哉
オーパススタイル株式会社

2006年入社から家づくり一筋。資産活用の視点と注文住宅営業で300件以上の経験を活かし、不安や迷いに寄り添う“家づくりのパートナー”。性能や素材を総合的に考え、「どんな暮らしをしたいか」を一緒に描き、最適な提案を行う。VoicyやYouTubeでも発信中。

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