

今回は価格の「高い・安い」の話です。
家づくりをしていると、「これは高いですね」「こっちの方が安いですね」という話がよく出てきます。
もちろん、お金は大事です。家づくりとは、切っても切れません。「高い」は、単純に考えるともう出せない。財布に入っていない。これは高いです。
でも、他所で聞く「高い」は、お金は出せるけど、
・お金は出せるけど、なんとなく高い。
・相場より高いかもしれない。
・もっと安いものが、どこかにありそう。
・その金額を払う理由がまだ見えていない。
同じ「高い」でも、中身は全然違うんです。
たとえば、これにお金を使ったら旅行を諦めるかもしれない。子どもの教育や老後の備えを考えると、ちょっと不安になる。
つまり「高い」って、値札だけを見ているようで、実はその先も見ている。これを買ったあと、自分にどれだけ自由が残るんだろう。そこまで無意識に測っていることもあります。
住宅は金額も大きいし、何度も買うものでもありません。しかも、買う前には分からないことも多いです。どれだけ役に立つのか。何年使えるのか。修理できるのか。つくっている人たちは信用できるのか。将来、価値が残るのか。
全部を買う前に完全には分かりません。
だから一番分かりやすい「価格」を比べたくなる。これは当然だと思います。
ただ、高い・安いという分かりやすい物差しが、本当に良いものを探すためではなく、失敗しないための物差しになっていないか。
そこは一度、考えてみてほしいんです。

以前行われましたオーパススタイルでのOB会で、こんな面白い話がありました。
OB様の満足していることの第1位は、
「あの時、予算を頑張ってよかった」。
後悔したことの第1位は、
「あの時、もっと予算を頑張ればよかった」。
同じなんですよ。面白いですよね。
だから「高い」と思ったら、反射的にやめる前に、一回だけ分けて考えてみてください。
予算として無理なのか。ほかに安いものがあると思っているのか。それとも単純に、そこまでの価値を感じていないのか。
私たちオーパススタイルもお客様から「高いですね」と言われた時に、「そうですね」で終わってはいけないと考えています。
・何と比べた時に高いと思われたのか
・この差額を払うと何を諦めることになるのか
・何が分かれば、この金額でも納得できるのか
そこを聞くことで、私たちも初めて一緒に考えられます。
家電みたいに、どこで買っても同じ物なら安い方がいいです。
でも家は、全部が同じものではない。だからこそ、「高い・安い」だけで終わらせるのは、ちょっともったいない。
自分は今、何を「高い」と感じているのか。そこが分かるだけでも、家づくりの見え方は変わると思います。
今回の話は、Voicyでも話しています。気になる方は、ぜひ音声でも聞いてみてください。

2006年入社から家づくり一筋。資産活用の視点と注文住宅営業で300件以上の経験を活かし、不安や迷いに寄り添う“家づくりのパートナー”。性能や素材を総合的に考え、「どんな暮らしをしたいか」を一緒に描き、最適な提案を行う。VoicyやYouTubeでも発信中。