

延床面積:86.53㎡
土地面積:266.15㎡
間取り:2LDK+畳コーナー+WCL2+SCL
今回ご紹介するのは、「受け継ぎながら、新しく暮らす平屋」です。
敷地面積 約81坪、延べ床面積 約26坪。もともと建っていたお家を建て替えてつくった平屋の住まい。すべてを新しくするのではなく、前の家にあったものを活かすことをテーマに計画しています。

道路は北側。玄関までのアプローチには植栽を設けて、緑が外観をやわらかく彩ります。ここで特徴的なのが、足元の石です。実はこれ、建て替える前のお家にあったものを再利用しているんです。今ではなかなか手に入らない大きさの石で、思わず目を惹きます。駐車場のタイヤが乗るあたりや、アプローチに活かしました。アプローチは少し折れ曲がった小道にして、玄関までの短い距離でもちょっとした趣を感じられるようにしています。玄関ポーチは広めにとって軒もしっかり出しているので、雨除けにもなって安心して使えます。

玄関は、ベンチとシューズクロークがある使い勝手の良い形。ベンチがあることで、靴を履いたり脱いだりがぐっと楽になります。このベンチも、昔のお家で使っていた古材を再利用したものなんですよ。厚みもしっかりあって、時間をかけて出てきた色味や風合いがなんとも言えず、玄関先の良いアクセントになります。

玄関上がってすぐのところには手洗いコーナーを。少しゆったりめにスペースをとっているので、誰かが手を洗っていても邪魔になりません。

そしてメインのLDKへ。扉を開けると、南側のお庭が目に飛び込んできます。このお庭、建て替える前から和の趣のある立派なお庭があったため、それを活かそうと庭をメインになるよう大きな木製サッシを設けました。まるで一枚の絵のように、季節や時間帯によっていろいろな表情を楽しめる、なんとも贅沢な場所です。

その木製サッシから、ウッドデッキにも出られます。横幅を長くとってあり縁側のよう。日当たりがいい日は、思わずお茶をしたくなります。
今回のLDKは、リビングとダイニングをきっちり分けるというより、ひとつの大きな空間として考えていて、ダイニングを動かしたりソファの位置を変えたり、家具で自由に使い方を決められるように計画しています。

奥には小上がりの畳コーナー。こもり感があって、居場所としてすごく快適で、お昼寝もできちゃいますね。ここからもお庭が見えて、リビングとつながってはいるけれど、はっきりとは見せない、ほどよい距離感がすごくリラックスできます。窓際にはカウンターも。実は先ほどの玄関ベンチと同じ古材を使っています。カウンターから眺めるお庭の景色に、思い出がよみがえる、かけがえのない時間になりそうです。

キッチンは奥様のこだわりがつまった、とっても素敵な空間。リビング全体やお庭を眺めながら作業できるので、料理もよりはかどりそうですね。隣にはパントリーがあって、裏動線としてぐるっと回遊できるようになっているんです。買い物から帰ってきたら、まっすぐパントリーへ行けるので、日々忙しい暮らしの中、この動線がとっても便利に感じられますね。

水まわりは洗面と脱衣、ランドリールームが一体になっていて広々。物干しスペースに収納も備えていて、勝手口からは外干しもできるように。キッチンとも近いので、ゴミ出しなどにも便利です。

和室をご紹介します。少し落ち着いた光が似合うしっとりとした空間で、ここからもお庭が望めます。この畳は、本物の井草を使っているので、ほっとするんですよね。入ってすぐには板の間を設けて、床の間風に。タンスや季節の飾り物を置けるようにしてあります。また、廊下から切れず、和室と伸びやかにつながるようにとも考えられています。
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今回の「受け継ぎながら、新しく暮らす平屋」いかがだったでしょうか。受け継いだ石や古材に囲まれて、お庭を眺めながらのんびり。その心地よい毎日を、今の暮らしに寄り添う工夫がそっと支えてくれる、そんな住まいでした。
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