
2026年4月13日、TOTOがユニットバス・システムバスの新規受注を一時見合わせることを発表しました。家づくり中の方やこれから家づくりを始めようと考えている方にとって、すごく気になるニュースですよね。
結論からいうと、「慌てる必要はありません。」
ただ、何が起きているのかはちゃんと知っておいてほしい。4月13日放送のVoicyでは、背景と現状、そしてなぜ慌てなくて良いのか、工務店オーパススタイルとしての考え方をお伝えします。
2026年4月第333回Voicy放送では、「2026年4月工務店が本音で語る!ナフサ不足で家づくりはどうなるの?|Voicy #333」について記事があります。合わせてご覧ください。

中東情勢の緊迫化によってホルムズ海峡の通航が大幅に制限され、石油由来の原料「ナフサ」の調達が難しくなっています。
ナフサとは、原油を精製して得られる石油化学製品の基礎原料のことです。プラスチックや樹脂、有機溶剤など、私たちの生活のいたるところに使われている素材の元になっています。
TOTOのユニットバスには、壁面フィルムの接着剤や浴槽のコーティング剤などにこのナフサ由来の有機溶剤が使われています。中東からの調達環境が急速に悪化したことで一部の部材に不足が生じ、4月13日時点で新規受注の見合わせを実施していることを案内しました。
なお、TOTOの公式発表(第2信・4月13日付)によると、この時点でも生産・出荷は通常通り継続しており、すでに納期回答済みのご注文については予定通り出荷されています。受注のシステム上の問題であり、工場が止まったわけではない点は、ぜひ知っておいていただきたいところです。
LIXILも、石油由来原材料の供給制限により今後の生産・受注に影響が出る可能性を発表。タカラスタンダードも納期・数量・価格への影響を示唆しています。住宅設備業界全体が同じ課題に直面している状況です。
受注が止まった、と聞くと不安になりますよね。ただ私たちは、このニュースを絶望的には捉えていません。
TOTOが早い段階で受注を止めたのは、過去のウッドショックやコロナ禍での混乱の教訓を活かした、理性的な判断だと感じています。受注を早い段階で止めることで、「資金力のある会社が先に大量発注して買い占める」事態を防ぎ、いま進行中のお客さまへの納品を確実に届けるための優先整理ができる。
例えるなら今の状況は、高速道路の工事渋滞に近いイメージです。車線が減るとスピードは落ちるけれど、道は続いていて、前には進んでいる。そういう「交通整理」が、市場で起きているということです。
とはいえ、この状況に不安になるのは当然です。でも、混乱は必ず収まります。ウッドショックも、コロナ禍の混乱も、時間はかかりましたが、どちらも落ち着きました。
今できることは、止まることではなく、慌てずゆっくりでも一歩ずつ進み続けることです。設備の選定、代替メーカーの検討、スケジュールの調整など、動ける部分は確実にあります。
私たちは、こういう荒波の時こそ、状況を正直にお伝えしながら一緒に考えていきたいと思っています。わからないこと、不安なことがあれば、遠慮なく聞いてください。

TOTO受注見合わせの背景には、中東情勢によるナフサ不足という世界規模の問題があります。ただ、生産・出荷は継続しており、メーカーの動きは市場を守るための早期の交通整理です。「もうどうにもならない」という状況ではありません。
情報が錯綜しやすい時期だからこそ、落ち着いて現状を把握することが大切です。私たちも引き続き、最新の状況をお伝えしていきます。
※本記事の情報は2026年4月13日時点のものです。状況は日々変化していますので、最新情報は各メーカー・報道機関の発表もあわせてご確認ください。

2006年入社から家づくり一筋。資産活用の視点と注文住宅営業で300件以上の経験を活かし、不安や迷いに寄り添う“家づくりのパートナー”。性能や素材を総合的に考え、「どんな暮らしをしたいか」を一緒に描き、最適な提案を行う。VoicyやYouTubeでも発信中。