こんにちは!オーパススタイルの廣瀬です。
鹿児島を訪れた際、坂之上SABOを見学する機会をいただきました。
今回の訪問は設計セミナーの一環でしたが、実際にその場に立つことで、
写真や図面だけでは伝わりにくい空気感やスケールを体感でき、
とても印象に残る時間となりました。
中でも心に残ったのは、建物と周囲の茶畑との関係についてのお話です。
一般的には既存の環境に建物を合わせていくことが多いかと思いますが、
ここでは「建物に合わせて茶畑の向きを変えた」と伺いました。
最初にそのお話を聞いたときは、素直に驚きました。茶畑の向きを変えるというのは、
日々の農作業や土地の使い方にも関わる大きなご決断であり、
簡単にできることではないと思います。
それでもその選択がなされたことに、この場所づくりに対する強い想いを感じました。
また、そのご提案を受け入れられたお施主様のご判断にも心を動かされました。
建物だけでなく、周囲の風景やこれまでの営みも含めて、
より良いかたちを一緒に考えられたからこそ、今の美しい景観が生まれているのだと思います。
実際に現地に立つと、建物と茶畑はとても自然に調和しており、
どちらかが無理をしているようには感じられません。
まるで初めからそこにあったかのような、やわらかく落ち着いた雰囲気が広がっていました。
今回の見学を通して、設計とは建物だけをつくるものではなく、
周囲の環境や人の営みと向き合いながら、全体の調和を形にしていくものなのだと、
改めて感じることができました。

