こんにちは、オーパススタイルの島田です。
お休みに名古屋市千種区にある古川美術館分館 爲三郎(ためさぶろう)記念館 (旧古川爲三郎邸)へ行ってきました🎵。
数寄屋造りの母屋「爲春邸」(いしゅんてい)、茶室「知足庵」(ちそくあん)をはじめ、正門・東門・待合・雪隠と敷地内の全ての建物が国の登録有形文化財に登録されています。
母屋『爲春邸』は、一見平屋のような間取りですが、高低差のある敷地に合わせ建てられた懸造(かけづくり)になっており。下に川が流れたり、階段を降りた茶室から茶庭を臨んだり、入ってみると面白い建物となっています。
懸造りとは、崖などの高低差が大きい土地に、長い柱や貫で床下を固定してその上に建物を建てる建築様式で、主に寺社建築に用いられ、崖造、舞台造などとも呼ばれます。
茶庭と建物が一体となった。まさに「庭屋一如(ていおくいちにょ)」な建築で、中でも大桐の間からの庭園を臨む風景は、爲春邸の中でも最も美しく、爲三郎さんも一番好きな場所だったそうです。
広い庭園には大きな5本の椎木があり、都心と隔絶された場所となっています。
お庭に配置された茶室『知足庵』は、”足るを知る”から名付けられ、犬山の国宝茶室『如庵』を模した斜めの壁も見どころの一つです。
爲三郎記念館は、爲三郎さんの「大好きなこの住まいを、みなさんの憩いの場として使っていただきたい」という遺志を受け、古川美術館の活動に合わせた企画展示や、『数寄屋deCafe』を併設し、日本庭園を眺めながらお茶お楽しむ事が出来ます。
気軽に楽しんでいただける場所になっておりますので、ぜひ訪れてみて頂ければと思いました◎。