こんにちは。
オーパススタイルの寺内です。
今回は群馬県高崎市にある旧井上房一郎邸の自邸をご紹介。
こちらの自邸はアントニン・レーモンドが原設計の建築になります。
アントニン・レーモンドは日本の建築に大きく影響を与えた一人で、
フランク・ロイド・ライトの助手として来日されて帝国ホテル建設にも
関わった巨匠のひとりです。
一度は見てみたいと思っていた建築でしたので、群馬県に研修でいった際
ちょうど良いタイミングだと思い、研修後少し遠回りをして高崎市美術館に行ったのですが、
まさかの休館日で見れずとがっかりし、次に見られるタイミングはいつかなと思いながら
なくなく帰りましたが、なんと半年後にまた行く機会があり2回目で見ることができました。
思っていたより空間のボリュームがあり、当時これを木造で建てたことに驚きます。
また丸太を使った構造なので柔らかさのある空間の印象を受けました。
開口部も最大限にとり、パッシブ設計の真骨頂を体感できました。
またその開口部から見えるお庭も魅力のひとつです。
室内空間は陰と陽を感じることができる、とても心地良さのある空間です。
またこの時代には珍しく空調用のダクトがあり温熱の考えも取り入れて、
より快適に進化するために考えた建築だと刺激をもらいました。
建築は常にチャレンジし進化していく大切さがあると思います。
良い建築をいただきました。