こんにちは。
オーパススタイルの寺内です。
今回は建築探訪シリーズになりますが、空間の豊かさとは?
と考えてしまう京都の俵屋旅館のライブラリースペースをご紹介します。
日本一の旅館ともいうわれる俵屋旅館の二階にあるライブラリースペースは
絶妙な寸法感と窓から見える景色も合わさって、とても居心地の良い空間だと感じます。
なぜこの心地良さがあるのかと考えると、空間構成が見せたい方向に自然に目線が誘導され、
緩やかなつながりを感じつつ、窓のサイズと壁の比率で包まれる安心感と抜けを見事に表現されている空間だと気づきます。
また天井の高さや床の段差があることで、空間ごとの緩やかな仕切りになっており、小さな居場所の集まりによって広さを感じることができる空間があると知れた建築の一つです。
住宅としての空間の豊かさも、そこで過ごす人の物語りがあり、無意識に目線や動作を自然に誘導され、居場所がつながり合う空間があると豊かさが生まれるのではないかと感じます。
そんな空間の豊かさを感じてもらえる住宅を提案していきたいと、日々精進しています。