皆さんこんにちは渡邉です。
先日、葉山にある「加地邸」に行ってきました。
山の中腹に建つ建物で、周りは木々に囲まれています。
近づくとまず感じるのは、遠藤新&ライトだなって感じです。
一目見てアイデンティティを感じます。
この加地邸を設計したのは建築家の遠藤新です。
フランク・ロイド・ライトに師事し、日本の近代建築に大きな影響を与えた建築家です。
石の使い方や水平に伸びるライン、
自然とつながる空間のつくり方などに、その思想を感じました。
遠藤新の建物はいくつか見てきましたが、
その中でも加地邸はとても落ち着く建築だと感じました。
特に印象に残ったのは、
2階の吹き抜けとつながる空間です。
もともとはピアノが置かれていた場所だそうですが、
そこに立つと空間の広がりと静けさがとても心地よく、
自然と長く居たくなるような場所でした。
派手なデザインではないのに、
空間のバランスがとても良い。
建築の力というより、
空間そのものの落ち着きを感じる場所でした。
加地邸を見ていて感じたのは、
自然との距離感の作り方がとても上手いことです。
山の中に建っているのに、
自然に埋もれてしまうわけでもなく、
かといって建物が強く主張するわけでもない。
窓の位置や高さ、
庭との関係、
光の入り方。
それらがとても丁寧に考えられていて、
建物と自然のバランスがとても心地よい空間になっています。
この感覚は、
遠藤新がフランク・ロイド・ライトから学んだ
「建築と自然の調和」という思想にも通じているように感じました。
室内には石でつくられた重厚な暖炉があります。
火が入ると空間の雰囲気が変わり、
炎を見ながら過ごす時間はとても落ち着きます。
今回は特別に、夜にこの建物で食事をする機会もありました。
ライトアップされた庭と暖炉の火。
昼とはまた違う表情の建築になります。
建物を見るというより、
その空間で時間を過ごす体験がとても印象に残りました。
加地邸を見ていて改めて感じたのは、
建築は形だけではなく、
そこで過ごす時間の質をつくるものなのかもしれないということです。
とても良い時間でした。




