目次
対象世帯 | 対象住宅 | 補助額 | |
すべての世帯 | GX志向型住宅 | 160万円/戸 | |
子育て世帯 | 長期優良住宅 | 建替前住宅等の除却を行う場合 | 100万円/戸 |
上記以外の場合 | 80万円/戸 | ||
ZEH水準住宅 | 建替前住宅等の除却を行う場合 | 60万円/戸 | |
上記以外の場合 | 40万円/戸 |
「子育てグリーン住宅支援事業」とは、2050年までにカーボンニュートラル(脱炭素)の実現するため、省エネ性能の高い住まいづくりを建てるために受けられる補助金制度です。
これまでは、「18歳未満のこどものいる世帯」または「夫婦いずれかが39歳以下の世帯」の子育て世帯を対象とした「長期優良住宅」や「ZEH水準住宅」がありました。そして、2024年11月「GX志向型住宅」が新たに追加されました。
GX志向型住宅を含む子育てグリーン住宅支援事業は、要件を満たした高性能住宅を建てることで、補助金が受け取れるだけではなく、快適に暮らしながら光熱費が抑えられ、さらに地球にもやさしい。建てる時も建てた後もいいことがたくさんあると注目の補助金制度です。
2024年11月22日以降に基礎工事をスタートする家が対象ですので、これから家を建てる方は大丈夫です。
期間は補助金予算上限達成するまで。GX志向型住宅 予算500億円(環境省・令和6年度補正予算)と予算枠があるので、スケジュールをしっかり立てて、早めの申請準備をされるといいです。
GX志向型住宅が注目をされている理由は、対象者と補助額です。
対象世帯は、すべての世帯。
補助額は、160万円と大幅に拡大しました。
【GX志向型住宅の要件】
下記の①、②及び③にすべて適合するもの
①断熱等性能等級「6以上」
②再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量の削減率「35%以上」
③再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量の削減率「100%以上」
GX志向型住宅要件1つ目は、断熱等性能等級「6以上」を満たすことです。
まず、断熱等性能等級とそれを区分するUA値についてご説明します。
下記の表は、断熱等性能等級表とオーパススタイルの位置付けを示しています。
断熱等性能等級 | 1地域 (名寄) |
2地域 (札幌) |
3地域 (盛岡) |
4地域 (長野) |
5地域 (新潟) |
6地域 (東京) |
7地域 (鹿児島) |
|
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住宅性能表示 省エネルギー対策 |
7 | 0.20 | 0.20 | 0.20 | 0.23 | 0.26 | 0.26 | 0.26 |
オーパススタイル | 0.3〜0.4 | |||||||
6 | 0.28 | 0.28 | 0.28 | 0.34 | 0.46 | 0.46 | 0.46 | |
5 | 0.4 | 0.4 | 0.5 | 0.6 | 0.6 | 0.6 | 0.6 | |
4 | 0.46 | 0.46 | 0.56 | 0.75 | 0.87 | 0.87 | 0.87 | |
長期優良住宅 | 5 | 0.4 | 0.4 | 0.5 | 0.6 | 0.6 | 0.6 | 0.6 |
ZEH+(更なる強化外皮基準) | 0.3 | 0.3 | 0.4 | 0.4 | 0.4 | 0.5 | 0.5 | |
ZEH(強化外皮基準) | 0.4 | 0.4 | 0.5 | 0.6 | 0.6 | 0.6 | 0.6 |
・UA値(外皮平均熱貫流率)とは
住宅が外気温の変化をどの程度受けにくいかを示す指標です。
UA値が低いほど壁や窓などの外皮から熱が逃げにくくなり、外気温の影響を受けにくい住宅になります。
・断熱等性能等級とは
住宅の断熱性能を地域ごとにUA値(外皮平均熱貫流率)で区分し、比較できるようにした国の基準を指します。
等級が高いほど冬は暖かく夏は涼しく、省エネや快適性に優れ、光熱費の削減にもつながり、室内環境づくりにも役立ちます。
オーパススタイルの施工エリアである6地域の断熱等性能等級「6以上」は、UA値0.46以下を目安として設計します。
GX志向型住宅要件2つ目「再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量の35%削減」すること。
・再生可能エネルギーとは
太陽光、風力、水力、地熱など、自然の力で作られた無限に近い、環境に優しいエネルギーのこと。
・一次エネルギーとは
自然から直接取り出されるエネルギーのこと。石油、石炭、天然ガス、原子力などがこれにあたります。発電所で石油や石炭などを燃やして生み出す電気がイメージしやすいです。
GX志向型住宅要件3つ目は、「再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量100%削減」することです。
これは、太陽光発電を導入して、自分の家で使う電気を自給自足すること。狭小地で太陽光を載せられない場合など例外もありますが、基本的にGX志向型住宅では太陽光発電がマストと言えます。
・住宅の延床面積が50㎡以上240㎡以下が対象。
・⑴~⑷のいずれかに該当する新築住宅は、補助対象外。ただし、建替えを行う場合は、⑴~⑶に該当しても補助対象とする。
⑴「土砂災害特別警戒区域」に立地する
⑵「災害危険区域(急傾斜地崩壊危険区域又は地すべり防止区域と重複する区域に限る)」に立地する
⑶「市街化調整区域」かつ「土砂災害警戒区域又は浸水想定区域」に該当する区域に立地する
⑷「立地適性化計画区域内の居住誘導区域外」かつ「災害レッドゾーン内」で建設されたもののうち、3戸以上の開発又は1戸若しくは2戸で規模1000㎡超の開発によるもので、市町村長の勧告に従わなかった旨の公表に係る住宅
Q. お料理をする時、火を使って調理をしたいのでガス給湯にしたいです。GX志向型住宅の要件を満たすことはできますか?
A. 太陽光発電を設置する=オール電化にする方が多いと思いますが、中にはガス給湯を使いたいという方がいらっしゃいます。確かに、ガス給湯にすることでGX志向型住宅の要件をクリアすることが難しくなります。
でも、ご安心ください。オーパススタイルは、さらに断熱性能を上げたり、ハイブリット給湯(ヒートポンプとガスの組み合わせ)を導入したりと柔軟にご提案できます。
Q. せっかくデザインにこだわった可愛い南欧風の家を建てるのに、太陽光発電を設置するのには抵抗があります。
A. カラフルな瓦屋根などデザインにこだわった住宅に、太陽光発電を設置するのは抵抗があるという方のお気持ちはよくわかります。
そんな時は、外観から太陽光発電が見えないように屋根の向きや勾配を工夫することも可能です。デザインと性能を両立できるようにご提案します。