こんばんは。オーパススタイルの伊藤です。
今日は天井高について。少しだけ。
天井高には賛否あるとは思いますが、
日本の一般的なお部屋の天井高は2m40cm。
ほとんどの家がこの高さ。
(この高さ美観的な根拠は無くプラスターボードの規格説が有力)
一方、最近は低ければ低い方が良いというムーブメントもあり
なんとなく聞いたことがある方も見えるかと。2m10cmが素敵!とかね。
でもやはりお会いするほとんどのお客様が2m40cmより高い方がいい。
最低でも2m40cmは欲しい。2m90cm最高!!みたいな・・・
天井が高い家が開放的で素晴らしい・・・と。
それは天井高が高いことで、開放的にダイナミックな空間となることを
ご希望されてのことだと思います。
つまり高ければ高い方が良い!!!と。
しかし、これは実は『心地よさ』と結びつかないことが多いです。
高さについても絶対解は無い前提で、
われわれが日々設計の際に天井高で気をつけていることは
①高くする場合、空間が縦に間延びしないこと!
→世の中間延びしている家が圧倒的に多いです。外も中も・・・
2m40cmだと横幅次第ではかなり縦方向に間延びすることがあります。
間延びは頑張って建てた折角の家が品を無くし美観をかなり損ねかねません。
そして落ち着かない。心地よいの逆になります。
低ければ低いほど重心も下がり、プロポーションが安定します。
②低くする場合、圧迫感を与えないこと。
→ただ低くすればいいってもんじゃない!!!
天井の低い部屋は、空間の抜けなどを組み合わせるとかえって広く見えることがある。
座ったり、寝転んだりするとおのずと視線も低くなりとても落ち着いた空間になります。
わたくし個人的には低くなることで、階段の数が減るというのが秀逸だと思っています。
11段くらいで上がりきれると、もう2階?!ってなります。
③→ ①②の効果を考えバランスよく設計する。
ダイナミックに開放的にいきたいなら、間延びさせないように吹き抜けを造ったり
低いところがあったり、高いところがあったりと居場所によって変化をするのも
おもしろい。バランスよく設計すれば2m40cmでも素敵な空間はできます。
ちゃんと設計すればですね。
特に天井高については設計士のアドバイスに耳を傾けることをお勧めします。
弊社店舗にも2m10cmの高さを実際体感できる空間もあります。
お越しの際は是非。