家を建てるには「頭金」が2割必要って話を聞いた事があるかと思います。
もしくは親御さんからそんな話をされた事がある人もいるかと思います。
でも今の時代「頭金」は、無い方が良いかもしれないそんなお話です。
「頭金」ですが、昔は金利が高く(5%〜7%)頭金を入れないと
金利のせいで総支払い額がとても多くなってしまう時代がありました。
そんな時代であれば頭金を用意して住宅ローンを抑えるのも有効だと思います。
親御さん世代はその頃の感覚や経験から「頭金」を用意した方が良いと言っているのだと思います。
ただ、今は時代が変わり、超低金利時代です。
頑張って用意した「頭金」で毎月の支払い額に与える影響はそこまで大きくありません。
100万円につき2500円から3000円程度です。
300万円の頭金を用意しても1万円も毎月の支払額が変わらないという事になります。
超低金利と長期間の影響で意外に支払額に与える影響が少ないです。
でも支払額に与える影響が少ないから頭金が無くても良いという話ではありません。
「団体生命信用保険」と「住宅ローン控除」の2つが理由です。
まずは「団体生命信用保険」ですが、雑に言うと死んだら住宅ローンがチャラになるという事です。
考えたくないですが(笑)
極端な話でいうと、例えば頑張って頭金を300万円用意したとしましょう。
3000万円の計画で300万円用意したら住宅ローンは2700万円という事になります。
例えば、住宅ローンを組んで1年後に突然の事故で死んだとしましょう。
2700万円の住宅ローンは「団信」のおかげでチャラになりますが、頑張って用意した300万円の頭金は1円も返ってきません。
これが3000万円の住宅ローンを借りていた場合は300万円はまだ財布の中にある状態ですよね?
残される家族には住宅ローンの無くなった素敵なマイホームと頭金で使わなかった300万円も残せます。
どちらが良いとか悪いとかのお話でもありません。
こんな考え方や捉え方もありますので、色々と知った上で検討した上で、
頭金や住宅ローンも決めていく事が大事ですよ。
デザインや性能の家だけでなく、お金を切り口に家の事も相談にのりますのでご安心下さいね!
でも実は話には続きがありまして、
出さなかった300万円、そして特に事故にも合わず皆んな元気でした!となるかと思いますが、
10年もしくは13年経った時に、変わらず300万円がまだ自由に出来る状態で特に使い道も定まっていないという事でしたら、
その時に使わなかった「頭金」を「繰上返済」に充てる事で、◯◯さんの家計の最大効率化が図れると思います。
何故、10年後、13年後かというと「住宅ローン控除」の期間が終わるタイミングだからです。
ローンの残債と支払っている税金の額に応じて国がお金を返してくれる制度ですが、
頭金を払ってローンを減らしたり、10年や13年の間で繰上返済をすると、
国が返してくれるお金も減ってしまうかもしれないのです。
折角ならキチンと貰える分は全部貰いたいものですよね?
ですので、繰上返済をするのであればこの期間が終わったタイミングがベストだと思いますよ!
色々な考え方とテクニックがありますので、それもまたお伝えしていきますね!